<寄稿>龍翁余話~防災用品点検の日

龍翁余話(70) 「3月いろいろ」

(略)

3月1日は『防災用品点検の日』。この『防災用品点検の日』は、3月1日のほかに6月1日、9月1日、12月1日の年4回ある。要するに、せっかく備えた地震対策グッズは確実に機能しているか、非常食・水などの賞味(消費)期限は大丈夫か、など3ヶ月に1回はチェックしましょう、ということだ。「防災」とは、被害を出さないための取り組み、「減災」とは、あらかじめ被害の発生を想定した上で、その被害を最小限度に食い止めようとする取り組みを言うのだが、地震災害に関してはその線引きはなかなかむずかしい。だから、とにかく震災から生命・財産を守るために考えられる限りの“備え”をしておくことが肝心というわけだ。ところが、防災・減災への備えをしている人(家庭)が意外に少ないことに驚く。

大手広告代理店(電通)が行なった『防災・減災への意識調査』(全国20歳~69歳男女1241名を対象としたインターネット調査)の結果(平成19年1月)を見ると『震災への備え』について「しっかりしている」がわずか0.5%、「少ししている」が14.2%、「どちらともいえない」が17.3%、「あまりしていない」「まったくしていない」を合わせて68.0%、つまり15%程度の人(家庭)しか備えはしていない、という現実が浮き彫りになっている。

備えをしている15%程度の人の(震災発生後、我が身を守るための)対策は「飲料水」39%、「携帯ラジオ」34%、「非常食」28%、以下「懐中電灯」「携帯電話非常用充電器」「衣類・防寒具」「履物」などとなっている。翁も一応、その程度の備えはしているのだが・・・

翁が理事に名を連ねているNPO法人日本災害情報サポートネットワーク(J-DINS)理事長の渡辺 実(防災・危機管理ジャーナリスト)は、多くの講演・執筆・セミナーの中で「確かに、水や食料などは、助かった後の我が身を守るために必要な備えではあるが、地震発生時の人的被害を食い止める対策が先決。建物自体の耐震対策、家具類の置き方・固定方法、落下物の有無、火災発生に備えての消火器、お風呂の水張り、そして何より大切なのは、避難場所や避難経路の確認、はぐれた時の落ち合う方法などについて、いつも家族で話し合っておくことが肝心」と呼びかけている。

(以下 略)

>>J-DINS事務局より  今回はエッセーの一部を掲載いたしました。J-DINS理事長 渡辺実の企画開発した防災グッズ「家庭・安心缶」はイスにもバケツにもなって平常時から利用できます。

PROFILE : 長尾 龍

NPO法人日本災害情報サポートネットワーク 理事

株式会社東京ヴィ・ピー・アール 代表取締役会長 http://www.tokyovpr.co.jp/ 

本稿の掲載ブログはこちら→「龍翁余話」URL: http://blogs.yahoo.co.jp/ryu_nagao1936

某ホームページでエッセー「龍翁の独り言」も連載している

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